デジタル広告とブランディング

以前、ブランディングのデジタル化をテーマにしてみたが、今回はもう少し突き詰めデジタル広告とブランディングを検討したい。 マーケティングにおいてデジタル化は、「顧客を知る」 という点において理想的な姿である。顧客データを分析し、対象商品やサー…

ブランド戦略とイメージ戦略

久しぶりに筆を執った。 先週の金曜日のある制作プロダクションのクレデンシャルを受けた。WEBサイトの制作を中心にやられているようなのだが、その説明の中心に「ブランディング」が置かれていた。私にとっては後味の悪いクレデンシャルであった。 決してWE…

ブランド戦略の本質とは?

ブランド戦略は様々な場面で応用が利く。 「応用」と言うと語弊があるが、企業課題、商品課題を解決するためのある意味フレームワーク的な立場にブランド戦略はなり得る。 マーケティング戦略のフレームワークは、古典的ではあるが4Pである。Product、Price…

ブランディングのデジタル化 その2

デジタルメディアはあくまでもツールである。 PCのディスプレイしかり、スマートフォーンのディスプレイしかり・・・である。では、OOHはどうか?Out Of Homeのメディア全般を指すが、やはりアナログから変わってもツールはツールである。 メディア論的にデ…

ブランディングのデジタル化 その1

デジタルマーケティングと言われて久しい。30年マーケティングに携わってきた者とすれば、なにを今更という思いはある。ただ、マーケティグのベースが「顧客を知る」ということであるならば、確かに顧客情報の精度は30年前とは天と地の違いがあることは確か…

街ブランドという戦略

「街」のブランド戦略を考えてみたい。 昨日ある会議で「浦安ブランドになになっている」という発言があった。確かに千葉のなかでも高級住宅街となり「住みたい街」としての地位を浦安は確立しているのだろう。であるなら、それを「ブランド」と呼ぶときその…

ブランド戦略とマーケティング戦略

私のアイドリングは終わったかな?と思う。 そろそろ、私が考えている「ブランディング」という概念を自分のためにもしっかりと考察したい。 「ブランド」というと、一部の人を除いてはたぶん「ラグジュアリーブランド」のことをイメージする。高級で高額で…

時間軸のブランド戦略

「部屋は無印良品で揃えています」。「でも、無印良品はかわいくないんですよね」。つい先日話をしていた30歳手前の女性の発言である。「もともとの無印良品のコンセプトは、『ワケあって、安い』なんだよ。知ってた?」と、もちろん知らないことを前提に聞…

廉価のブランド戦略

「ワケあって安い」。 たぶん30年以上前の、無印良品のコピーである。見事なブランドプロミスであると思う。 私が新卒で入社し1年目に担当したのが西友であった。無印良品はその西友のひとつ部門としてスタートしたと記憶している。 「無印良品」、まさにそ…

ブランド戦略とVI

渋谷の109のロゴが変わるらしい。 渋谷が今再開発のなか大きく変貌しようとしている。周囲のハードが先端になるなか、「VIでも変更しよう」というのは頷ける。そのような背景のなかプロ、アマ問わない公募でデザインを決めるようだ(正直、裏側はどうなっ…

危機時のブランド戦略

2000年、雪印乳業が起こした集団食中毒事件。 約一万四千人の被害と報じられた。これにより、各流通は雪印商品を撤去し、経営的に大きなダメージを負うことになる。さらに2003年、同グループの雪印食品が牛肉偽装事件を起こす。この二つの事件によって雪印グ…

それぞれのブランド戦略

トヨタのCMのエンディングから企業ロゴとショルダーコピーがなくなっている。気が付いたのは1年前ぐらいからであろうか?記憶にあるのは「Drive Your Dream」・・・きっともっと別のものがあったとも思うが・・・。 ブランディングという作業にとって、企…

ふたたび、「ブランド」へ

10年ほど前、ブランドコンサルの仕事していた。とっても面白い仕事だったのですが、リーマンショックを機にその世界を去った。 当時の日本は緩やかな経済成長にあり、企業は自社のアイデンティティをいかに高め、成長の波になるか、が課題であったように思う…