ブランド戦略とマーケティング戦略

私のアイドリングは終わったかな?と思う。

そろそろ、私が考えている「ブランディング」という概念を自分のためにもしっかりと考察したい。

「ブランド」というと、一部の人を除いてはたぶん「ラグジュアリーブランド」のことをイメージする。高級で高額で高品質な・・・というイメージである。もちろんそれはそれで「ブランド」であるから間違いない。では、ラグジュアリーでなければ「ブランド」にならないのか、と言えばそうではない。ならば、「ブランド」とは何か?その定義は?というとなかなか難しい。

Brand=Reputation×Identitiy
Reputation=Promise×Parformannce

これは私が所属していたブランドコンサルティング会社の考えである。なかなかよくできていると思う。当時、「ブランドを知りたい」というお客さんに対してよくこの「公式」を紐解きながら説明したものだ。

「ブランドとは、評判が自社の識別記号であるロゴやロゴマークに資産として蓄積されたものです。そして、評判とは消費者や生活者に対して約束したことをしっかりと実行することで生成されるものです。だから、まずブランドプロミスがあなたの会社にあるか、ないなら作ることからスタートさせるべきです」
・・・と。

このプロセスは今でも正しいと信じているし、ブランドを説明するとき私が一番納得できるものであった。そのなかで一番「ブランド」に大切なことは、時間軸だと最近思っている。時間軸をいかにして設計するのか?ところが、企業は時間軸を考えないで「ブランディング」だというケースが多い。「評判は約束を実行することから発生する」のである。そう考えれば、先のブログで書いた「雪印」は本当にあの時点で「雪印」ブランドを捨てることが正しかったのか、疑問が残る。「無印良品」の成功はまさに時間軸のなかで自らのポジションを設計し、消費者が望むモノを提供す続けたからに他ならなないだろう。そう考えるなら、ブランディングは「時間との闘い」でのあるし、「我慢との闘い」とも言えるだろう。

一方、マーケティングはと言うと、これはその時点が「勝負」になってくるもちろん1年ぐらいの時間軸は考慮できるが、10年はマーケティングでは設計できないと言える。なぜなら結果が見えないからである。

マーケティングは、経営戦略の一角を占める重要なパーツである。それがさらにいわゆる4Pにブレイクされマーケティングミックスがなされ、市場に商品やサービスが投下されていく。結果の指標は「売れるか否か」である。売れ続ければそれは「評判」となる。「伝説」とも言われるかもしれない。その蓄積が「ブランド」となる。しかし、そこまで時間軸に耐えられる経営者はなかなかいないのが実情だ。初期「負け」ていてもある時点で挽回し「勝者」になり、それを続けることで負けていた損失を取り返し、大きな利益を生むことになる。「勝ち続ける」ことが資産として蓄積され、より「楽にものが売れる」ようになる。それが「ブランド」だ。もちろんそんなに簡単なことではない。「勝ち続ける」ことが重要であり、だからこそ、「ブランディング」は競争戦略の最たるものなのだと思う。
そう、ブランドになる最も必要な条件は「勝ち続ける」という時間軸での存在なのだと考える。

f:id:meikaisha:20180529000158p:plain