ふたたび、「ブランド」へ

 10年ほど前、ブランドコンサルの仕事していた。
とっても面白い仕事だったのですが、リーマンショックを機にその世界を去った。

当時の日本は緩やかな経済成長にあり、企業は自社のアイデンティティをいかに高め、成長の波になるか、が課題であったように思う。そのようななか、企業がブランドを意識しそこににお金を費やすことを惜しまなかった、そんな時代でもあった。

ところが、リーマンショックはそのような環境を一変させ、ブランドよりセールスという舵を一気に切った。もちろん、それは経営レベルの判断として、どちらかを選ぶものではない。しかし、ブランドに費やされる費用は削減され、小さなブランドコンサルの会社はひとたまりもない状況に追い込まれた。

また、それは私たちだけではなく、成長を一緒にしようと約束していたクライアントも同じ運命(いや、従業員の数が多いので私たち以上です)を辿ることにもなった。

で、私はブランドの「仕事」をあきらめた・・・。

月日がたち、先日あるブランドコンサルが設立依頼「初の高利益」という話を聞いた。この10年でブランドコンサル会社の勢力図やブランドコンサルそのものの仕事の質が変貌したのだと思うが、私のなかにあった「ブランド」への思いがムクムクと沸き上がり、今世に出ているブランド、そして企業や団体のブランド戦略を自分なりの視点で考察してみたいと考えている。

このブログは日々私が接触するブランド接点から企業や団体のブランド戦略を、時に妄想を含み、できれば継続的に解釈する場にしたいと思っている。